睡眠中に足がつるのはなぜ?
患者様からの訴えで多い足がつるという症状。
夏場に言われる方が比較的多いですが、冬場でもチラホラお聞きします。
特に睡眠中に足がつる原因についてお伝えします。原因は一つだけではなく、複数の要因が重なっていると考えられます。
①筋紡錘・腱紡錘の働きが低下する
就寝中は誰でも、「筋肉の伸びすぎ・縮みすぎ防止」を担うセンサーである筋紡錘や腱の働きが低下します。そこへ他の要因が加わることで、こむら返りを起こしやすくなります。
②筋肉疲労の蓄積
高齢者や運動習慣のない人は筋肉量が少ないので筋肉が疲れやすく、回復も遅いため、疲労が蓄積しがちです。日中に特に運動をしてなくても、仕事や家事、散歩、買い物など、日常生活で体を動かすことによって蓄積した筋肉の疲れが回復しないまま就寝すると、朝方、ふくらはぎの筋肉がちょっとしたきっかけで縮むだけで、筋紡錘、腱紡錘が誤作動を起こしやすくなるのです。
③脱水
眠っている間にも、体からは汗や呼吸によって500〜600mlの水分が失われています。朝方は軽い脱水状態になっているため、血流が悪くなり、ミネラルバランスが崩れて、こむら返りを起こしやすくなります。
④足の冷え
就寝中は活動量が減少することに加え、寝返りによる布団からのはみ出し、朝方の気温の低下などから、足が冷えがちです。足が冷えると血流が悪くなり、こむら返りを起こす要因となります。
⑤爪先が伸びる(尖足位)
仰向けに寝たときは、かかとが支点となって爪先が伸びた状態(尖足位)になりやすくなります。爪先が伸びるとふくらはぎの筋肉が少し収縮し、腱が伸びた状態になります。この状態で何かの拍子にふくらぎの筋肉がもう少し収縮した時に腱紡錘がうまく働かないと、筋肉の収縮を止めることができず、こむら帰りにつながります。
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